転職活動前に知っておきたい! 「医師転職失敗パターン」5つ

医師の転職に関するアンケート(※)によると、転職を考えている医師は約半数にものぼります。転職の理由はスキルアップ、給与の向上、生活面の改善などさまざま。
実際に転職する医師も多いですが、その中で「転職はしたものの、後悔している(=転職に失敗した)」と感じている方も少なくありません。
転職は医師としてのキャリアや収入、人間関係に関わる一大イベント。できる限り失敗は避けたいものです。
そこで今回は、医師に多い「転職失敗の5つのパターン」を、プロのコンサルタントがご紹介します。

※ この1年間で転職を考えましたか? MedPeerキャリア総研
http://careersoken.medpeer.jp/voice/category1/detail22

パターン1「一つの病院だけ見て決める」のはNG!

失敗事例)「早く転職先を決めたい」という想いがアダに

もっとスキルアップしたいと思い転職活動を開始。最初に面接を受けた医療機関がブランド力のある病院で、早く転職先を決めたかったため、そのままその病院で働くことを決めました。しかし、転職後は業務の忙しさからやりたいことができず、身体への負担も大きかったため、1年程で退職してしまいました。(精神科医・40代・女性)

アドバイスできるだけ多くの候補先へ足を運びましょう!

医療機関は医師を採用したいあまり、担当者に悪気がなかったとしても、先生にとって都合の良いことを強調して伝えがちです。そうすると、一つの病院だけしか見ない場合、その病院の良いところだけを見てしまい、「自分に合っているかどうか」の判断がつきにくくなってしまいます。
日々の業務に追われ、なかなか時間をとれない方も多いと思われますが、まずはある程度余裕を持って転職活動を始めること。また、客観的な比較や検討ができるように、なるべく複数の医療機関へ足を運んでみましょう

 

パターン2「ツテ頼みの転職」はハイリスク!

失敗事例)紹介されるまま劣悪な職場に入職

趣味の時間を持つため転職を決意。大学の先輩に相談したところ、先輩が外勤をしている医療機関を紹介されました。関連科目の先生も大学OBが中心で、話が通じやすそうだったため、働くことを決めました。ところが、実際に入ってみると労働条件は劣悪そのもの。しかし紹介してもらった手前退職しづらく、辞めるに辞められませんでした。(心臓血管外科医・40代・男性)

アドバイス必ず自身で紹介先病院の確認を!

恩師や信頼できる先輩など、知人の紹介で転職するのは一つの方法です。ただし、完全に任せきるのは禁物! 紹介者が信頼できる方でも、紹介先が自分に合った職場であるとは限りません。自ら転職先を知ることに努め、最終的な判断は必ず自分で下しましょう。
また、いったん知人の紹介で就職してしまうと、不満があっても文句を言いづらく、退職しにくくなることが多々あります。とりわけ、契約書を交わさず口約束のみで就職した場合はこの傾向が強くなります。約束事については必ず書面を交わして確約させましょう。

 

パターン3「一つの条件に固執しすぎる」のは後悔のもと!

失敗事例)「高収入」の対価は想定外の激務

子どもの進学や住宅購入を考慮し、「高年収」を実現できる在宅クリニックを勤務先に選びました。実際に勤めてみると、主治医制で365日24時間オンコールがあり、いつでも対応しなければなりませんでした。さらに、クリニックの担当エリアは診療可能範囲ぎりぎりで移動時間が長く、結局身体を壊して退職しました。(内科医・40代・男性)

アドバイス条件はしっかり確認し、バランスよく検討しましょう!

転職時、希望をすべて叶えてくれる勤務先というのはなかなかありません。そのため、条件の優先事項を決めて転職先を探すのは大切です。
ただし、一つの条件に固執しすぎるのは危険です。一つの条件だけで転職先を決め、転職後に勤務を続けられないような状況になっては元も子もありません。 給与、勤務時間、立地等の中で優先順位を決めつつも、働き始めてからの生活をイメージして、最優先の条件以外についてもしっかり確認して、バランスよく検討しましょう

 

パターン4「体制の確認不足」は選択ミスの原因に!

失敗事例)“症例は多い”が“症例を積めない”病院に転職

内視鏡の症例を積みたいと考え、病院全体の症例数の多さで転職を決めました。実際に入ってみると、内視鏡は上役の医師が一人で対応しており、下の先生方は雑用ばかり。私自身も思っていたような経験が積めません。事前に把握できていればほかの病院に行ったのですが……。(消化器内科医・30代・男性)

アドバイスやりたいことができる病院かを確認しましょう!

明確に目標や目的を持って転職する場合、実際の現場の体制、環境を把握しておくことは重要です。オペの実績を基準に転職先を検討するのであれば、病院の直近のオペ実績に加えて、実際にオペを行っている先生や、自分がどの程度関われるのかも確認しましょう。
また、中には「入った後で病院の方針が変わった」「経営状態が悪化し、やりたいことができなくなった」というケースも。病院の内情は事前に把握しづらいですが、病院と接点のある医師や紹介会社に確認するなど、できる限りの情報収集に努めましょう。

 

パターン5「“中の人”を知らずに就職する」のはリスキー!

失敗事例)上司からのいじめで再度の転職を決意

「メリハリのある生活をしたい」という理由で転職を決意しました。土日祝休み、当直なし、時間外の対応なし、という願ったりかなったりの条件で入職したものの、入職後すぐに上司からのいじめが始まり、麻酔をさせてもらえない状況に。仕事らしい仕事をさせてもらえず、再度の転職を決めました。(麻酔科医・30代・男性)

アドバイス一緒に働く人について知る努力を!

たいていの場合、医師の転職理由は「人間関係」。転職後の職場で人間関係に問題があったり、一緒に働く人(特に上司)の考え方が大きく自分とズレていたりすると、仕事を続けるのが難しくなります
院内や医局の雰囲気、評判は外に出てきづらいところがありますが、直接の上司や同僚になる医師とも面接をする、医療機関の内実を知っていそうな知り合いに話を聞いてみる、病院の内情に詳しい紹介会社に確認してみるなど、情報収集に努めましょう。

 

転職先についてはできる限りの情報収集を!

どのパターンにも共通するのは、「転職前に医療機関について十分に知ることができず、転職後に後悔してしまった」ということ。

こうした失敗を防ぐためのポイントを、以下にまとめました。

  1. (1) ある程度時間的な余裕を持って転職活動を始める
  2. (2) 人任せにせず、主体的に転職活動に取り組む
  3. (3) 勤務条件や体制、一緒に働く人について情報を集める

日々仕事に追われていると、なかなか転職活動に時間を割けないかもしれません。しかし、新しい転職先に満足できないと、転職の目的を果たせず、またすぐに転職、ということにもなりかねません。

たとえ転職の期限が迫っていたとしても、上記のポイントを押さえて可能な限りじっくりと検討の上、満足のいく転職先を選びましょう。

なお、前の職場を円満に退職することも「満足のいく転職」のポイントです。 転職先が決まったら、時期を見て退職の準備も進めておきましょう。

(文・エピロギ編集部)

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