「コミュニケーションの棚」から、おススメの一冊をご紹介! 医師のためのビジネス選書

「クエスト(冒険)思考」があなたを変身させ、人生を大きく動かす! 日常を変えた人たちが手に入れた驚きの成果とは?

『自分再起動』‐自由度の高い人生を生み出す究極の方法 クリス・ギレボー・著 飛鳥新社
1500円 2015/7/1

現代は、自分が好きなことで自己実現し、それを発信することで仲間が増えたり、仕事に結びついたり、ということがすぐに起きる時代です。それをいち早く成し遂げた人たちの成功談を紹介しながら、残りの人生を切り替える、「自分再起動」の方法を指南します。

内容詳細

自己変革を可能にするクエスト

 クリス・ギレボー氏は、「クエスト(冒険)」という概念を提唱し、それを追うことで自然と自己変革ができる、と主張する。「もっといい生き方があるはずだ」といった、はっきり原因がわからない欲求不満が芽生えたときこそ、ポジティブな変化を起こすチャンスだとして実例を挙げている。
 サンディ・ウィートンさんは大手自動車メーカーのGMで12年間働いてきたが、ある日突然解雇されてしまった。彼女は職探しをするうちに、「まったく新しいことを始める最後のチャンス」であることに気づき、長年、温めていたクエストに出かけることにした。ルート66と呼ばれるかつてのアメリカの幹線道路を旅して、6万枚にものぼる写真を撮ったのである。その結果、写真を展覧会に出品してほしいという申し出が舞い込み、著名な芸術雑誌の表紙を彼女が撮った写真が飾った。さらに講演依頼がいくつも届き、同時に故郷のツアーガイドという新しい仕事をつかむことにも成功したのである。

 

クエストへの挑戦は自宅でもできる

 クエストとは新しいことを学び、自分がどれくらいできるのかを試すことであり、必ずしも長期の休暇などは必要ではないとギレボー氏はいう。故郷を離れないままでも実現できるとしている。
 生後6か月の娘を育てるサシャ・マーティンさんにとって、世界に触れる機会はほとんどなかった。そこで彼女は「コンロ上の世界旅行」と銘打ち、世界中の国の料理を、週に1回自宅のキッチンで作るクエストを始めた。国名のアルファベット順に全部で195週間(約4年)かけて作ることを決め、料理の本やオンライン上のレシピを調べてメニューを研究した。やがて彼女のプロジェクトの進行状況をフォローするオンライン上の友人が増えるとともに、彼女自身、各国料理は異なる文化を理解するきっかけともなる平和の贈り物であることに気づく。プロジェクトを始めて3年目に入ると、学校や集会で講演を頼まれるようになった。クエストは、家族の食生活だけでなく、彼女の人生も変えてしまったのだ。

 

クエストが完了して広がる世界

 「世界を変えられなくとも、少なくとも自分自身は変えられる」。ギレボー氏は、世界のすべての国を旅するというクエストを終えたとき、その決まり文句が真実であることを実感したという。
 はじめのうち、ギレボー氏の旅のほとんどは単独旅行だったが、人と交わる機会が増えるにつれて、世界中で出会い、オンライン上で定期的に連絡を取っている友人たちともっと交流を深めたいというように、ものの見方が変わっていったからだ。クエストで経験を積み、他の人が見たことのないものを見てきたことによって、クエストを始める前とは違う人間になっている。クエストをテレビゲームにたとえるならば、「レベルアップ」したのだ。
 クエストは人生に目的と意味を与えてくれる。私たち一人一人は自分の人生で自分自身のストーリーを書いており、それをやり遂げるチャンスは一回きりしかない。だから、人はクエストに挑戦するのだ、とギレボー氏は提言している。

 

 

(文・情報工場

 

情報工場
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目次

  1. 1. 本当の人生を始める準備
  2. 2. 自分を変えるクエスト
  3. 3. 新しい自分と出会ったら

◎著者プロフィール

クリス・ギレボー
作家、起業家であり、世界のすべての国を訪れたトラベラー。オンライン出版から西アフリカでの社会起業に至るまで、さまざまな場所であらゆる形のビジネスを生み出し続ける。ゼロ準備でビジネスを始めて年間500万円以上稼ぐ方法論をまとめた前著『1万円起業』(飛島新書)は、世界20か国で翻訳されて熱狂的な支持を受け、日本でも14万部のベストセラーとなり、一気に全米トップクラスの作家の仲間入りを果たした。

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