「コミュニケーションの棚」から、おススメの一冊をご紹介! 医師のためのビジネス選書

個性主義から人格主義へのパラダイムシフト。「7つの習慣」の実践で最高の望みを達成し、最大の困難を克服する。

『完訳 7つの習慣』‐人格主義の回復 スティーブン・R・コヴィー・著 キングベアー出版
 2013/8/30

世界で3,000万部の大ベストセラーが、より読みやすくなりました。1989年の初版以降、世界は劇的に変化し、個人の生活もはるかに複雑になってきています。そんな変化や困難が多い時代にこそ「7つの習慣」が有効。その実践方法を事例を交え紹介します。

内容詳細

「7つの習慣」は原則の具現化

 アメリカ建国から約150年間に書かれた「成功に関する文献」には、成功の条件として「人格的なこと」が挙げられる傾向がある。スティーブン・R・コヴィー博士はこれを「人格主義」と名づけた。
  人格主義とは、実りある人生にはそれを支えている基本的な原則があり、それらの原則を体得し自身の人格に取り入れることができて初めて、真の成功、永続的な幸福を手に入れられる、という考え方だ。ところが第一次世界大戦後は人格主義が退けられ、個性主義が蔓延している。個性を伸ばしたり、コミュニケーションスキルを身につけるのが成功に不要とは言わないまでも、それは第一の要素ではない。優れた人格を持つことが第一の偉大さであり、才能に対する社会的評価はあくまでも第二の偉大さである。
  「7つの習慣」は第一の偉大さにつながる基本的な原則を具体的なかたちにしたものだ。「7つの習慣」を身につけることは正しい原則を内面化するアプローチである。

 

効果的に生きるための「7つの習慣」

 人生をより効果的に生きるための「7つの習慣」を紹介しよう。
  第1の習慣は「主体的である」こと。良い仕事に就けるのは、自分から主体的に動ける人だ。
  第2の習慣は「終わりを思い描くことから始める」。自分の人生の最後を思い描き、今日1日を始めれば、本当に大切なことに沿った生き方ができる。第3の習慣の「最優先事項を優先する」が実行できれば、人生の目的に叶うマネジメントが可能だ。
  第4の習慣は「Win-Winを考える」。Win-Winはお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方と姿勢だ。第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」。お互いが深く理解し合えれば創造的な解決法が見出される。
  第6の習慣は「シナジーを創り出す」。強い信頼関係から生まれるシナジーで当初の予測をはるかに上回る結果に到達できる。第7の習慣「刃を研ぐ」は、個人の価値を維持し高めていく習慣である。

 

「7つの習慣」は成長のプロセス

 「7つの習慣」は、成長という自然の法則に従って、依存から自立、自立から相互依存へと至る成長のプロセスである。真に自立すれば周りの状況に左右されず、自ら働きかけられるので、自立は価値ある目標と言えるが、他の人々が持つ莫大な能力と可能性を生かすことができない。夫婦、家族、組織という現実の中で、良いリーダーやチームプレーヤーとして成功するには、相互依存のパラダイムを持たなくてはならない。
  第1、第2、第3の習慣は、依存から自立へと成長するための習慣である。まず、真に自立した人間となり、相互依存の土台を築く。第4、第5、第6の習慣は、個々人の個性を生かしたチームワーク、協力、コミュニケーションといった公的な成功を実現するための習慣だ。第7の習慣は、個人の価値を維持し高めていく再新再生の習慣である。習慣には順番があるが、どれか一つの習慣が改善されると他の6つの習慣を実践する力も高まっていく。

 

(文・情報工場

 

情報工場
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目次

  1. 1. パラダイムと原則
  2. 2. 私的成功
  3. 3. 公的成功
  4. 4. 再新再生

◎著者プロフィール

スティーブン・R・コヴィー
世界屈指のプロフェッショナルサービス企業フランクリン・コヴィー社の共同創設者で、ユタ州立大学商経学部終身教授。国際的に高く評価されるリーダーシップ論の権威、家族問題のエキスパート、教育者、組織コンサルタントとして活躍した。『7つの習慣』は20世紀にもっとも影響を与えたビジネス書の1位に輝いている。他に『原則中心リーダーシップ』『第8の習慣』などのベストセラーがある。2012年7月没。

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