「コミュニケーションの棚」から、おススメの一冊をご紹介! 医師のためのビジネス選書

グループリーダーから巨大企業のCEOまで。世界で最も信頼され、最も読まれているリーダーシップ実践テキストの最高峰、堂々の最新版!

『リーダーシップ・チャレンジ[原書第五版]』 ジェームズ・M・クーゼス・著 海と月社
3024円 2014/5/2

企業をはじめとするあらゆる組織で、成果を上げるために最も重要なのは「リーダーシップ」といえます。1987年の初版発行から読み継がれている本書では、組織に非凡なことを起こす“リーダーシップ・チャレンジ”に必要な「五つの実践」を豊富な事例とともに解説します。

内容詳細

対立を調整し共通の価値観を育む

 ジェームズ・M・クーゼス教授とバリー・Z・ポズナー教授は、1980年代はじめから、「自己最高」のリーダーシップ体験を聞き集めてきた。数千にわたるリーダーシップ体験を分析した結果、非凡なことを成し遂げるリーダーはいずれも、「模範となる」「共通のビジョンを呼び起こす」「プロセスに挑戦する」「人々を行動にかりたてる」「心から励ます」という「五つの実践」を行っていることがわかった。
 「模範となる」ためには、リーダーはまず自分自身の行動原則、価値観を明確にしなければならない。どんな組織あるいはコミュニティであっても、メンバーそれぞれの考え方、ものの見方は異なるものだ。リーダーは、自分自身の価値観を踏まえたうえで、組織やコミュニティの「共通の価値観」を育んでいく必要がある。一人ひとりの意見を聞いて、それを尊重し、賛同を集めて対立を調整する。そうしたプロセスを経ることで共通の価値観が生まれる。

 

革新に挑戦できる環境をつくる

 建築家が設計図を描くように、魅力的な組織の未来ビジョンを示せたときが、自己最高のリーダーシップ体験だったと話す人が多かった。そのビジョンはメンバー「共通」のビジョンにしなければならない。そのビジョンが、リーダー自身にとって、またメンバーみんなにとって「なぜ大切なのか」を明確にすることが大切だ。
 リーダーは果敢に「プロセスに挑戦する」必要がある。すなわち、未知の領域に足を踏み入れる先駆者であるべきだ。しかし、新製品、斬新なサービス、革新的な業務プロセスなどを創造、発信するのは、何もリーダーに限らない。変革やイノベーションには、実験とリスクを負うことが求められる。リーダーは、メンバーから出てくるアイディアを認め、支えていく環境づくりをしていかなければならない。たとえばプロジェクトを小さい単位に分けることは有効だ。小さな成功を積み重ね、経験から学んでいくことができるからだ。

 

リーダーシップは心で感じるもの

 リーダーはプロジェクトに関わるすべての人々を「行動にかりたてる」方法を探っていくべきだ。そのために必要なのは「信頼」。信頼し、ときに権限をゆずることで、メンバーに当事者意識を育てられる。たとえば会議の席で「彼はこの件にかけては専門家ですので、彼に答えてもらいます」と発言を促すといい。
 また模範的なリーダーは、言葉にも気を配る。メンバーに共同体の市民のようになってもらいたければ、部下ではなく仲間として話しかける。革新的であってほしいならば、冒険心を刺激するような言葉づかいをするべきだ。
 「心から励ます」、つまり賞賛や祝福、承認によってメンバーの気持ちに配慮することもリーダーの重要な心得だ。成果と報酬を明確に結びつけ、共通の価値観による行動には必ず見返りがあることを全員に示す。
 そしてリーダーシップの最重要キーワードは「愛」である。リーダーシップは頭で考えるものではない。心で感じるものなのだ。

 

 

(文・情報工場

 

情報工場
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目次

  1. 1. 最高のリーダーとは?
  2. 2. 価値観を明らかにする
  3. 3. 手本を示す
  4. 4. 未来を描く
  5. 5. 人々を引き入れる
  6. 6. チャンスを模索する
  7. 7. 実験しながらリスクをとる
  8. 8. 協働を育む
  9. 9. 力を与える
  10. 10. 貢献を認める
  11. 11. 価値と勝利を讃える
  12. 12. だれでもすばらしいリーダーになれる

◎著者プロフィール

ジェームズ・M・クーゼス/バリー・Z・ポズナー
ともにサンタクララ大学リービー経営大学院教授で、リーダーシップ論を教える。30年以上にわたり、共同でリーダーシップについて研究。世界で最も広く使われているリーダーシップ評価ツールのひとつ、LPIの開発者としても知られ、アップル、グーグル、インテル、オラクル、トヨタ、ウォルト・ディズニー・カンパニーほか、100を超える企業で人材教育プログラムを実施、世界中の大学や企業での講演も精力的にこなす。
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「リーダーシップ」に関する書籍一覧

  • 『見抜く力 -リーダーは本質を見極めよ』 酒巻 久 (朝日新聞出版)

    リーダーの仕事は「正しく見る」ことから始まる。
    キヤノン電子のカリスマ社長が教える、組織を強くする原則

    故スティーブ・ジョブズ氏や孫正義氏とも親交があり、長年赤字体質に甘んじていたキヤノン電子を、売上高経常利益率10%超の高収益企業に変貌させたカリスマ社長が、リーダーのための「本質の…

  • 『リーダーのための「レジリエンス」入門』 久世 浩司 (PHP研究所)

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    最近、求められるリーダー像が大きく変わっています。ストレス要因の多い社会では、従来のカリスマ型・強権型のリーダーではなく、地味でも打たれ強い「レジリエンス・リーダー」が多く活躍して…

  • 『ぼくは「技術」で人を動かす-今いるメンバーで結果を出す{チームリーダー}のレシピ』 高島 宏平 (ダイヤモンド社)

    経験がなくても、カリスマでなくても真似できる、チームで勝つためのリーダースキルの数々のレシピを紹介。

    リーダーシップを発揮するには、何か特別な資質が必要と思っている人が多いのではないでしょうか。でも、どん底のチームを常勝チームへ成長させた経験をもつ著者は、リーダーシップは練習で誰に…

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    ハイ・パフォーマーに必要な「マインドフルネス」の本質的な話。なぜ「内省する習慣」があなたの力を引き出すのか

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    部下として成果を上げやすい上司と、やる気が出ない上司がいることは多くの人が経験しているのではないでしょうか。150人の管理職の行動分析から、メンバーの才能を発揮させてその潜在力を引…

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