「コミュニケーションの棚」から、おススメの一冊をご紹介! 医師のためのビジネス選書

ドラッカーからクリステンセンまで。史上最高の知の賢者たちの自分を磨く方法!

『自分を成長させる極意 -ハーバード・ビジネス・レビュー ベスト10選』 ピーター・F・ドラッカー・著 ダイヤモンド社
1728円 2016/1/16

世界最高峰のビジネス・マネジメント誌『Harvard Business Review』の編集部が厳選した「自分を最も成長させる方法」。ドラッカー、クリステンセンなど超一流の執筆陣が、自己成功術、キャリアの成功法則、時間管理術、人心掌握術などを具体的に解説します。

内容詳細

厳選された「自分を成長させる方法」

 本書は、1922年の創刊以来、世界のエグゼクティブに愛読されてきたマネジメント誌『Harvard Business Review』の編集部が、「自己成長」に関するテーマで同誌に掲載された著述から10点を厳選、収録したものである。経営学の巨人ピーター・F・ドラッカーはじめ、ハーバード・ビジネススクール(HBS)教授で「世界のビジネス思想家1位」に選ばれたクレイトン・M・クリステンセン、「心の知能指数(EQ)」の提唱者として知られるダニエル・ゴールマンなど世界を代表するそうそうたるメンバーが執筆している。
 なかでも注目したいのは、やはりドラッカーとクリステンセンだろう。ドラッカーは、自分自身をマネジメントできなければ成長はないという前提のもとに、自分の強み、自分の仕事の仕方、自分の価値観を知ることの重要性を説き、クリステンセンは、毎年HBSの最終講義で扱う課題を取り上げ、「正しい物差しで生き方を管理する」ことが人生を成功に導くと説いている。

 

自分の強みを知り、その強みに集中して伸ばす

 自分を成長させようと思う時、私たちは、とかく自分の弱点を改善することに目を向けがちである。弱点を克服しなければ成長できないと考えてしまう。だがドラッカーは、自分を成長させるために行うべきことは、自分を変えようとすることではなく、自分の強みを知り、その強みに集中して伸ばすことだという。ドラッカーは「自分の強みを生かすためになすべきこと」を7つ挙げているが、そのうちの2つは「できないことはしない」「並以下の能力を向上させるために、無駄な時間を使ってはならない」というものだ。
 では、自分の強みを知るにはどうするか。ドラッカーは「フィードバック分析しかない」と断言する。なすべきことを決めたり、始めたりしたなら、具体的に書き留めておき、9カ月後、1年後に、その期待と実際の結果を照らし合わせる。これを実行すれば、2〜3年後には、自己の強みだけでなく、強みを発揮する上で邪魔になっていること、不得意なことも明らかになるという。

 

先を読むための謙遜で勤勉な努力

「どうしたら幸せなキャリアをしっかりと歩めるか」
「どうしたら家族との関係をゆるぎない幸福の源にできるか」
「犯罪者にならないためにはどうしたらいいか」
 クリステンセンは毎年、授業の最終日に学生たちにこの3つの質問の答えを出させる。その理由は、優秀であるはずの卒業生の多くが離婚を経験したり、犯罪に手を染めてしまう者も出てくるなど、ビジネスやキャリアで成功しても、幸福な人生を送っていない者が多いという事実があるからだ。
 彼らは、自分の「時間」や「エネルギー」「能力」の大部分を、ビジネスやキャリアに投資する。だが幸福な人生を送るためには、幸福の源である家族に投資すべきなのだ。ビジネスやキャリアでの成功は、自分の目的を達成する一つの手段にすぎない。それゆえに、人生を正しく評価する「物差し」をまず持てと説く。クリステンセン自身の経験が織り込まれた本稿は、人生の真の成功とは何かをあらためて考える機会となるだろう。

 

(文・情報工場

 

情報工場
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目次

  1. 1. 自分の人生を「成功」に導く(クレイトン・M・クリステンセン)
  2. 2. 自分をマネジメントする(ピーター・F・ドラッカー)
  3. 3. これで、時間は完全に支配できる(ウィリアム・オンキン・ジュニア、ドナルド・L・ワス)
  4. 4. 「レジリエンス」を鍛え上げる(ダイアン・L・クーツ)
  5. 5. 身体・感情・知性・精神のレベルを底上げする(トニー・シュワルツ、キャサリン・マッカーシー)
  6. 6. 「小さな勝利」で自分を変える(スチュワート・D・フリードマン)
  7. 7. 「膨大な仕事」に飲まれない最良のアプローチ(スマントラ・ゴシャール、ハイケ・ブルック)
  8. 8. 人の上に立つための最も大切な「4つのこと」(ロバート・E・クィン)
  9. 9. 自分を成長させ続ける「7つの質問」(ロバート・S・キャプラン)
  10. 10. 成果を最大化する「プロセス」を実行する(ダニエル・ゴールマン、リチャード・ボヤツィス、アニー・マッキー)

◎著者プロフィール

ピーター・F・ドラッカー
ビジネス界に多大な影響を及ぼした思想家。「分権化」「目標管理」「経営戦略」「ベンチマーキング」「コア・コンピタンス」等々、主なマネジメントの理念と手法を考察し、発展させた。『プロフェッショナルの条件』など50冊を超える著作群は「ドラッカー山脈」と呼ばれる。
クレイトン・M・クリステンセン
経営管理論を専門とするハーバード・ビジネススクール教授。発表した論文は、マッキンゼー賞受賞5回を含め、数多くの賞を受けている。2011年〜2013年「Thinkers 50」(世界のビジネス思想家トップ50)1位。主な著書に『イノベーションのジレンマ』(翔泳社)がある

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