人事権

人事権とは、円滑かつ合理的な企業運営を行うことを目的とし効率的な労働力の活用を図るため、使用者が労働者の採用・配置・異動・昇進・解雇などを決定する権利のことです。ただし、労働協約や就業規則などによる規制を受けます。
日本ではかつて、人事権を握っていたのは医師を雇用する病院ではなく医局でした。ほとんどの医師が医局に入局していたため、その権力は非常に大きいものだったといえます。医師の病院への配属・配置転換などは医局が行っていました。
しかし、新研修医制度が導入され医局に入局する医師が減ったことで、その権力は弱まっています。これは、医師としてのキャリアを形成するうえで、それぞれの医師が以前よりも広く自己決定権を行使できるようになったことを意味します。その反面、医師不足となる病院が増え、へき地に赴く医師が減少するなどの弊害も生じています。

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