衛生兵

衛生兵とは、軍隊において救急救命や衛生管理などを行う兵士のことです。衛生兵は主に応急処置や重症者の後送を担い、本格的な医療行為は正規の医師免許を持つ軍医が病院で施します。 戦争医療の始まりは、1853年のクリミア戦争であるといわれています。戦争医療の中心は野戦病院でしたが、丁寧な治療はできませんでした。野戦病院の誕生を機に衛生兵の制度が導入されましたが、当時の衛生兵は負傷者を後方に運ぶだけの役割でした。その後、臨床医療の発展とともに戦場医療も発展し、衛生兵の仕事も負傷者の運搬だけではなく、前線での応急処置や隊員の健康管理など、医療に関する仕事が増えました。しかし、衛生兵に必要とされる技術・学術は一般的な医療とは少し異なるため、衛生兵から昇格して医師になることはできませんでした。

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