イマドキ白衣は種類豊富! 現役医者芸人・しゅんしゅんクリニックPさんと、白衣専門店でいろいろな白衣を調査してみた

しゅんしゅんクリニックP(お笑い芸人/医師)

医師といえば、白衣。
医師の方々は、白衣と聞くと「病院から支給されるあまり変化のないもの」「サイズだけ指定して購入する代わり映えのないもの」……なんてイメージを持つ方が多いのかもしれません。でも実は、最近の白衣は見た目も機能性もかなり進化しているのをご存じですか?

今回は、現役の医師でありながら、歌って踊る「ヘイヘイドクター」ネタや吉本坂46など幅広い活動で人気を集める芸人・しゅんしゅんクリニックPさんと一緒に、東京・旗の台にあるメディカルウェア専門店『PROFESSOR’S ROUND』へ、おすすめ白衣を探しに行きます。

初めまして、しゅんしゅんクリニックP(以下、しゅんP)です。現役で医師をしながら、芸人としても活動をしています。

突然ですがみなさん、「白衣」ってどんなイメージを持っていますか? え、どれも同じじゃないかって? たしかに、一見どれも同じ様に見えるかもしれません。でも、機能やデザインなど、実は白衣にも様々な種類があるんです。

 

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今回はそんな、みなさんの「白衣なんてどれも同じ」なイメージを一気に払拭するべく、メディカルウェア専門店『PROFESSOR’S ROUND』を取材しまシュ! 最新の白衣をどんどん紹介しちゃいますよ!

白衣について教えてくれるのは、『PROFESSOR’S ROUND』オーナーの藤元流八郎ドクター。

しゅんP:藤元ドクターはもともと白衣にこだわる人だったんですか?

藤元:いえいえ、このお店を始める前はむしろ白衣の種類についてあまり意識したことがなかったんです。でも、学会の発表で海外の医師を見たとき、とてもおしゃれな白衣を着用していることに気づいて。日本の医師にも、機能的でデザイン性の高い白衣を着てもらいたいと思い、2009年にこのお店を始めました。

しゅんP:確かに僕も研修医時代は「支給されたやつでいいや」と思っていたんですけど、芸人としてネタをするときに初めて自分で選んで買ってみたんですよね。そろそろ新しい白衣がほしいなと思っていたところで……。

藤元:じゃあ今日は、せっかくなんでいろいろ試着してみてください!

しゅんP:やったー!

 

しゅんしゅんクリニックPが白衣を選ぶときのポイント

編集部:そういえば、しゅんPさんが白衣を選ぶときはどんなポイントを重視するんですか?

しゅんP:そうですね、僕が重視しているのは……。

 

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しゅんP:踊りやすいか、どうか……。

 

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しゅんP:でしょ!(シュッ!)

全員:(そこなんだ……!)

 

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しゅんP:これは踊りやすいですね! よい! といってもこれ、2年前に僕がステージ用に購入したものと同じモデルなんですけどね(実は来店済み)。めちゃくちゃ動きやすいんですよ! おすすめです。

編集部:(これを読んでいる人の中に、踊りやすさ重視で購入する人はいるのだろうか……)。

 

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FIELD WORLD(フィールドワールド) ¥23,000

 

編集部:こちらのアイテムで、23,000円……白衣って結構高いなという印象を受けたんですが。

藤元:そうですね、うちで扱っている白衣の平均はだいたい20,000円弱というところでしょうか。研修医時代や若手のうちは生協で4,000円とか5,000円のもの買う人も多いと思うんですが、それと比べると確かに高いですね。でも、大学病院に勤務する先生でも最近は白衣にこだわりたいと来店する方が増えています。私服でいる時間は限られますし、私もそうですけど、私服に興味が沸かない分白衣にこだわりたくなるんですよね。ですからうちにもブティック感覚で来てほしいなと思っています。

 

売れ筋から変わり種まで、最新白衣の世界

1. 普段使いもできそう? ジャケットタイプ白衣

藤元:これはうちのお店オリジナルブランドの白衣なのですが、短いジャケットタイプになっています。

 

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しゅんP:ジャケットとして着ていても違和感がなさそうなおしゃれ感! よい意味で白衣っぽくないですね。ただちょっと、いつもの白衣よりかなり短いから、すぐには落ち着かないかも。(笑)

藤元:実はこれ、裏地のポケットにタブレットがラクラク入るんですよ。

 

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しゅんP:タブレットが入る!? 最近は多くの病院でカルテが電子化されていますし、必要な時に取り出して勉強できるから、タブレットは勤務中欠かせないんですよね〜これは助かる。でも本当にこんなに大きいサイズが入ります?

 

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しゅんP:あ、入った。

藤元:でしょ、これで手ぶらで歩けちゃいますよ。人気アイテムです! まあ、僕の研修医時代にはタブレットなんてなくて、白衣のポケットには医学書を入れてましたけどね。(笑)

しゅんP:大先輩ですから! 藤元ドクター!

 

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PROFESSOR’S ROUND(プロフェッサーズラウンド) ¥16,900

 

2. 有名アパレルブランドも参入、きれいなステッチがポイント

藤元:この白衣も人気で、襟元のステッチがポイントです。

 

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しゅんP:本当だ、よく見るとステッチがアクセントに入ってますね。

藤元:きれいなハンドメイド風の縫い目がいいでしょう。今まではこんな白衣なかったんですよ。実はこれ、BEAMSさんの白衣なんです。

 

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しゅんP:へえ〜! 白衣も出されているんですね!

藤元:最近では一般的なアパレルブランドが、メディカルウェアのラインを作るケースが増えてきています。やっぱりもともとアパレルブランドとして有名だと、おしゃれなアイテムが多いですね。

 

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BEAMS MEDICAL(ビームス メディカル) ¥22,000

 

藤元:なかでも、これは一般的なミドル丈(膝上丈)より若干短くなっています。長すぎず、短すぎない丈感がよいせいもあってか、医者の宣伝用写真で着用されることが多いアイテムです。美容外科の先生なんかにもファンが多いですね。

しゅんP:美容外科の先生、確かに着てそう! 先生方、チャラいもんな〜!

 

3. しゅんP的MVP! 素材とデザインでほかに差をつける白衣

 

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しゅんP:あ、僕この白衣めっちゃ好きです! ポケットがおしゃれですね。

 

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藤元:そうなんです。灰色の胸元のポケットがアクセントになっています。デザインだけでなく素材にもこだわっているんですよ。特殊なちりめん加工で、やさしい風合いの生地になっています。

しゅんP:これ、子どもウケしそう〜! 小児科の先生とかにぴったりですね!

 

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しゅんP:そして何より動きやす〜い! ヘイヘイドクターしやすい! デザインだけじゃなくて、機能性も高い! 一番のお気に入りかもしれません。僕の中で本日のMVPです。

 

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swan(スワン) ¥19,400

 

4. ファッションモデル風? チャックで閉める襟立てタイプ

藤元:そういえば最近はあまり見なくなってきましたけど、襟立てタイプもありますよ。チャックで閉めるんです。

しゅんP:襟が立つ……?

 

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こうやって……チャックを閉めて

 

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襟元を立てれば……

 

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しゅんP:お?

 

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RISERVA(リゼルヴァ) ¥8,550

 

編集部:男性ファッション誌のモデルさんみたいですね!

しゅんP:藤元先生は最近見ないっておっしゃっていましたけど、むしろちょっと未来感ありますね。ちょっと目立ちすぎて恥ずかしい。(笑)

 

5. 本日最高額の白衣登場、価格は驚きの……?

藤元:そうだ! しゅんPさん。最後にこれを着てみてくださいよ。

 

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しゅんP:ムムッ……! これは……なんか触り心地が全然違う……?

 

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藤元:実はこれ、男性向けの服飾ブランドが出している白衣なんです。お値段は10万円を超えます。

しゅんP:じゅ、10万円!?

 

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藤元:50年間にわたって高級スーツの仕立てをしている人が手がけている、イタリア製の白衣なんです。肩の周りが手縫いで、肩周りを動かしやすいのが特長ですね。この職人さんの手がけるスーツをご存じのお客様は、「これは安い!」と喜んで購入していかれますね……。

 

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DAL CUORE(ダルクオーレ) ¥109,000

 

編集部:しゅんPさん、この白衣を扱っているときだけ表情がかたいですね。

しゅんP:だって緊張しますよ! こんなの絶対に患者さんの血とかつけられないでしょ!

藤元:(笑)

 

白衣は仕事とプライベートを分ける大事な服

藤元:今日は、「白衣ってこんなにたくさんの種類があったのか!」と思っていただけたかと。

 

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しゅんP:機能性やデザイン性はもちろん、細部へのこだわりを感じました。

藤元:そうなんですよ。そうやってこだわりに触れて、ここでいろんな科の医師たちから白衣への意見をもらっているうちに、オリジナルブランドの白衣まで作ってしまいましたからね。白衣は、医師の仕事とプライベートを切り替える大事な服。でも服の作り方なんてまったくわからないから、服飾の学校へ行って受付で「あの、白衣ってどうやって作るんですか?」と聞いたんですよ。(笑)

しゅんP:え! 勢いがすごい! たしかに、白衣は頭を切り替えられるアイテムだと思います。芸人をやっている僕はその姿でメディアに出ているわけですから、場合によっては医師のイメージを損ねてしまう可能性があって。そのあたりのバランスが難しいなあと思いながら、気をつけてステージにあがるようにしています。芸人になるときに白衣を買ったのも、ちゃんとした白衣の方が医師としてきちんとして見えるだろうと思ったからで。と言いつつ、「美容外科の先生がチャラい」とかギリギリを攻めてますが(笑)。

藤元:“白衣を選ぶ”なんてことが珍しかったころに比べたら、ここ10年くらいで、医師たちの意識もずいぶんと変わってきました。機能性も高まっていて、先ほどご紹介した白衣のように、ポケットにタブレットが入ったり伸縮性があるもののほか、撥水性が高く汚れが付きにくかったり、洗ってもしわになりにくいのでアイロンがけ不要だったり、軽い素材で着ていて楽な白衣もあります。ぜひ多くの医師のみなさんに、お気に入りの白衣を見つけてもらいたいですね。

しゅんP:僕も今日、新しい白衣をゲットして帰ります! たくさんのお話を伺うことができて、本当に楽しかったです。ありがとうございました。それではみなさん、最後にご一緒に!

 

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しゅんP:シュシュッ!

※掲載価格はすべて税抜きとなっています。在庫状況などはお店へお問い合わせください。

(聞き手=しゅんしゅんクリニックP / 文=雨宮美奈子+プレスラボ / 撮影=黒羽政士)

 

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しゅんしゅんクリニックP
2008年群馬大学医学部医学科卒。都内の市民病院初期研修修了後、NSC(吉本総合芸能学院)に入学。よしもと初の医者ピン芸人として、ライブの他にSNSや動画サイトで医療ネタを発信している。医師としても週に3日、都内AGAのクリニック院長として外来を担当。
PROFESSOR’S ROUND(プロフェッサーズラウンド)東京・旗の台本店
〒142-0064 東京都品川区旗の台2丁目1-2 ユニック旗の台 1F
電話:03-6426-1786
営業時間:11:00~20:00 火曜定休
https://professors-round.com/
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