「コミュニケーションの棚」から、おススメの一冊をご紹介! 医師のためのビジネス選書

もう、まわりに流されない! 数々のビッグイベントを成功させてきた著者が教える、ビジネスに役立つ自分の頭で考える力の磨き方

『自分の考えに自信が持てる本』-常識にだまされず本質を見抜く「リ・フレーム思考」 広瀬 一郎・著 かんき出版
1512円 2015/9/16

自分の意見を自信をもって押し通せなかったり、考えもなく周りに同調したり、といったことはビジネスの場でよくあるのではないでしょうか。自分の「思考の軸」を作ることでアイデア提案や問題解決に役立てられる「リ・フレーム思考」を指南します。

内容詳細

思考停止を避けるためのツール

 「自分の頭で考える」こと、そして考えたことに自信をもち、堂々と主張したり、行動に移す。シンプルなことのようにも思えるが、とくに組織の中でいつでもそれをできる日本人はさほど多くないのではないだろうか。オリジナルなアイデアが浮かび、それを会議などで提案しても、否定する声が多ければ途端に自信がなくなる。「おかしいんじゃないか?」と感じても上司に言われたことはそのまま実行する。SNSやマスメディアのマジョリティの意見に、考えもなしについ従ってしまう。そんなことを自ら経験したり、見聞きするのは決して珍しいことではないだろう。
 本書では、そんな「思考停止状態」に陥ることを避け、どんな時でも「自分の頭で考える」ことができようになるための強力なツールとその活用法を紹介している。その著者オリジナルのツールとは「リ・フレーム思考」と名づけられた「4ステップ」で、常識や前提(フレーム)を再構築する思考法だ。

 

リ・フレーム思考の4ステップ

 リ・フレーム思考の4ステップとは、「(1)従来のフレームはどういうものかを把握して、それに疑問を抱く」「(2)情報や課題にプライオリティ(優先順位)をつける」「(3)問題解決の成果としての『ゴール』を定める」「(4)新たなフレーム(解決策)を構築する」。常にこの4ステップを意識するクセをつけることで、自らの「思考の軸」ができる。そしてそのことが、問題解決、企画立案、コミュニケーション、情報整理などの能力向上に結びつくのだという。
 著者はこの「リ・フレーム思考」を、世界中の人々と一緒に仕事する中で身につけたそうだ。ドメスティックな環境での仕事に慣れてしまうと、おそらく最初の(1)のステップでつまずくのではないだろうか。同じ価値観をもつ同士が「暗黙知」を重視して仕事をし、それがうまくいっているのであれば、フレームを意識する必要もなく、ましてや疑うモチベーションなど生まれるはずがない。

 

冷静さと大局観を手に入れる

 しかし、現代では、グローバル化やダイバーシティが進むことで、異なる価値観に基づくフレームが次々と組織に入ってくる。そうした環境が当たり前になれば、否応なく一人ひとりがリ・フレーム思考をせざるをえなくなるのではないか。逆に言えば今のうちからリ・フレーム思考を身につけることで、他に先んじて成果を上げることが可能になる。また、そこで得た「自分の考えに対する自信」は、メンタル面の「強さ」を作ることにもなる。
 「自信」という武器を手に入れられれば、突発的な問題に対しても冷静に、大局観をもって対処できるようになるにちがいない。冷静になり、大局観のもと問題の本質を探ることはリ・フレーム思考のもっとも重要な要素といえる。つまり、リ・フレーム思考の質がさらに磨かれるという良循環に入ることになる。さらに、組織の中でこうした思考が当たり前になれば、組織としての「強さ」も身につけられることだろう。

 

 

(文・情報工場

 

情報工場
厳選した書籍のハイライトを3000字にまとめて配信する書籍ダイジェストサービス「SERENDIP(セレンディップ)」を提供。日本語未翻訳の海外の話題の書籍も日本語ダイジェストで紹介。上場企業の経営層・管理職を中心にビジネスパーソン約6万人が利用中。

 

目次

  1. 序. なぜ、自分の頭で考えなくてはいけないのか?
  2. 1. 問題の本質を見抜く
  3. 2. 情報や課題にプライオリティをつける
  4. 3. 適切なゴールを決めるための「思考の軸」を作る
  5. 4. リ・フレーム思考で問題を解決するための4つのステップ
  6. 5. リ・フレーム思考を仕事に生かす

◎著者プロフィール

広瀬 一郎
スポーツ総合研究所株式会社所長。1955年生まれ。東京大学卒業後、電通入社。スポーツマーケティングの部署で、サッカーのW杯など、数多くのイベントを手がける。94~96年にはW杯招致委員会事務局に出向。2000年に独立。スポーツポータルサイト「スポーツナビ」を立ち上げる一方、多摩大学大学院・江戸川大学教授なども歴任。現在、自身の経営する「スポーツ総合研究所」で、スポーツビジネスに携わる人材の育成に力を注いでいる。
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