サービス残業

サービス残業とは、時間外労働や法定休日における、賃金が支払われない労働のことです。
法律で定められた労働時間は、一般的に1日8時間、1週40時間です。これを超えて働いた場合や法定休日に働いた場合、雇用主は労働者に対して賃金を支払う必要がありますが、これを支払わないのがサービス残業です。日本におけるサービス残業はバブル崩壊以降から急激に増加し、現在でも大きな社会問題となっています。
労働形態の1つに「専門業務型裁量労働制」というものがあります。これは専門性が高く、労働時間と成果・業績が必ずしも相関しない業種に適応されるもので、労働時間の管理を従業員に委ね、給料は労使協定に規定した分を支払うという制度です。この制度を利用した場合は残業代を請求できません。裁量労働制を適用できる業種は厚生労働省令により定められていますが、「医師」「歯科医師」「薬剤師」「獣医師」は含まれません。従って、医師は一般的な会社員と同じように働いた分の時間外手当を請求することができますが、医療の世界でもサービス残業は大きな問題となっているのが現状で、その例は後を絶ちません。

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