扶氏医戒之略

扶氏医戒之略とは、ドイツの医学者であったフーフェランドの著書『Enchiridion Medicum』の一部を要約したものです。弟子への教えとすることを目的に、江戸時代後期に緒方洪庵によって12か条に要約されました。「扶氏」はフーフェランド、「医戒」は医師への戒め・心構えを指し、「医師のあり方」の本質を的確に捉えており、現在も医学倫理教育に頻用されています。
緒方洪庵は江戸時代後期の医師・蘭学者で、天然痘の予防やコレラの治療手引き書を出版するなど、日本医学の近代化に努めた人物の1人として挙げられます。また、医学を教える「適々斎塾」という私塾を開き、福沢諭吉をはじめとした数々の偉人を輩出したことで知られています。

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