医師不足
医師不足とは、現在行われている医療に対して医師の数が足りないことです。1980年代には、各県一医大構想の影響もあって人口に占める医師の数が十分でしたが、80年代後半の医学部人員削減が始まったあたりから徐々に減少し始めます。いくつかの原因があると考えられますが、特に不足が目立つ診療科で見ると、小児科、産婦人科、外科などで、これらの科に関しては24時間体制でスタンバイしていなければならないことや、問題が生じた場合の訴訟問題など、医師自体に掛かる負荷の大きさが問題になっています。地域で見ると、地方や離島などのへき地です。多くの医師は、設備の充実した、医療の先端を学ぶことを望み、都心部の大病院を希望しているという現状もあります。今後高齢化が進み、ますます医療に従事する人の数が必要となるなかで、こういった流れをどう変えていくかが課題となっています。
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