臨床研修

臨床研修とは、医学部を卒業・国家試験に合格し、医師免許の取得後に行われる初期研修です。臨床医として必要な態度や診察能力を身に付けることを目的としています。
日本には1968年までインターン制度がありましたが、医師免許を取得していない見習いの医師が研修を行う(医療行為に当たる)ため、無資格者による医療過誤が発生する恐れがあり、医師の身分が非常に不安定であるなどの理由から廃止、臨床研修制度が創設されました。
当初、2年間の臨床研修は「努力義務」でしたが、2004年に新医師臨床研修制度に改正されてから必修化されました。2008年に見直しが入り、現在では内科・救急・地域医療の3科目が必修で、外科・麻酔科・小児科・産婦人科・精神科から2科目を選択必修する仕組みとなっています。
これまで改正を重ねてきた臨床研修制度ですが、現在も研修医に対する支援体制は不十分であるといわれています。研修の合間に民間病院でアルバイトをする医師や、経験のない研修医が1人で診療を受け持つことで、医療事故につながるケースもあります。

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