医術開業試験

医術開業試験は、1875年から実施され、1916年に廃止されるまで続いた医師の開業試験です。
1874年に「医制」が公布され、東京・京都・大阪に布達、国家試験による医師の開業許可制が採用されました。1876年には全国に医制が適用され、各県が開業試験を実施することとなり、1879年には全国統一試験が実施されました。「医術開業試験」という名称になったのは1885年以降のことです。1883年に「医師免許規則」と「医術開業試験規則」が布達。1906年には「医師法」が制定され、そこから10年の猶予期間をもって、1916年に医術開業試験が廃止されました。医術開業試験は、西洋医学の知識を問うもので、漢方医が主流だった当時の日本医師の西洋化を図るうえで、大きな役割を果たといえます。著名な合格者としては、日本初の女性医師である荻野吟子、細菌学者の野口英世などが挙げられます。

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