高度プロフェッショナル労働制

高度プロフェッショナル労働制とは、正式には「特定高度専門業務・成果型労働制」といいます。特定の条件を満たす人々に対し、週40時間を上限とした労働時間規制の適用を除外するというもので、労働時間にかかわらず労働の「成果」を評価し、報酬を支払うという仕組みです。この制度の目的は、定時内での業務遂行や、生産性の向上にあるといわれています。
適用される業務ついては厚生労働省が規定しますが、現在のところ金融商品のディーリング業務、企業・市場などの高度な分析業務、事業・業務の企画運営に関する高度な考案または助言の業務、研究開発業務などの専門職が対象となる見込みです。現時点で勤務医は高度プロフェッショナル労働制の対象ではありません。ただし、適用される業務に「研究開発業務」が含まれることから、一部の研究医については適用される可能性があります。この制度を適用する場合、労働者の年収が、定められた水準以上であり、高度な職業能力を有している必要があります。経営者には長時間労働防止措置を講じることが義務付けられていますが、労働時間の長時間化やサービス残業の合法化を懸念する労働者も少なくありません。

制度の一覧へ戻る

その他カテゴリ

用語集トップへ戻る

ページの先頭へ