選択と集中

選択と集中とは、自社の得意な事業領域を明確にし、経営資源を集中的に投下する戦略です。英語では「Selection and Concentration」と表記します。
1980年代にゼネラル・エレクトロニクスの最高責任者であったジャック・ウェルチ氏による「企業の事業のうち、トップの業績を持つ事業に注力し、弱小事業は他企業へ売却・廃止などにする」という戦略が、選択と集中の有名な例です。ゼネラル・エレクトロニクスは選択と集中の戦略に基づき、事業の再編成・資源の再分配を実施し、業績を飛躍的に向上させました。
1980年代のバブル経済期の日本では多角経営が一般的でしたが、バブル崩壊後の1990年代半ばから、広げすぎた戦線を縮小するため、選択と集中の経営方法が広まりました。
医療の世界では近年、医療費抑制を主張するために選択と集中が行われています。「地方医療にも救急医療科などすべての診療科が必要なのか」「必要のない診療科は切り捨てても良いのではないか」という考えも広まっています。

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