アドラー心理学

アドラー心理学とは、オーストリア出身の精神科医・心理学者であるアルフレッド・アドラーが創始し、後継者たちが発展させた心理学の体系です。欧米では「個人心理学(individual psychology)」と呼ばれていますが、日本では「アドラー心理学」という呼称が一般的です。
アドラーは、フロイト、ユングと並ぶ心理学の三大巨頭に挙げられる人物です。フロイトやユングが、感情や行動は過去の原因から生み出されるという「原因論」を唱えたのに対し、アドラーは、感情や行動はある目的を達成するために生み出されるという「目的論」を唱えました。また、人の心の不調や障害は、医師が外から治療を施して治すものではなく、患者自身が治ろうとする力を尊重して対処すべきであると考えられています。アドラー心理学は現在のカウンセリング技法につながる人間性心理学の出発点であり、ビジネス・経営の分野の自己啓発にも応用されています。

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