本草学

本草学とは、不老長寿の薬を研究することを目的に誕生した、中国で発達した薬に関する学問です。主に自然の薬草が研究対象とされていました。中国六朝時代の医学者・科学者であった陶弘景が本草学の基礎を築いた人物です。陶弘景により編纂された『神農本草』には730種の薬名が記録されており、本草学に関する初期文献として知られています。後に『新修本草』『開宝本草』『嘉祐補註本草』『図経本草』『証類本草』『大観本草』『重広本草』『政和本草』『本草衍義』『紹興本草』と改修・処方の追加・実用化が図られ、1596年、明代の本草学者である李時珍が『本草綱目』としてまとめました。これには1871種の約種が収録されています。日本には平安時代に伝わりました。江戸時代になると博物的な研究に発展し、植物学や生物学に影響を与えました。

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