慈恵医大青戸病院事件

慈恵医大青戸病院事件とは、2002年に起こった医療過誤事件です。
東京慈恵会医科大学附属青戸病院の医師3名が前立腺癌の男性患者に対して内視鏡による腹腔鏡手術を行いましたが、約1カ月後に死亡、後に医療ミスが発覚し、刑事事件に発展しました。
学内の倫理委員会による承認が必要な高度な手術だったが、診療部長の独断で実施が認められたこと、執刀医とその助手2名の経験が浅かったこと、患者への適切なインフォームド・コンセントがなされなかったこと、大量出血に備えた輸血用血液の確保を怠ったこと、開腹手術への切り替えの提案を受けるも続行したことなどの問題が指摘されました。
大学は診療部長と執刀医、第二助手を懲戒解雇、第一助手を10日間の出勤停止処分とし、厚生労働省は執刀医と第二助手に2年間の医業停止処分を言い渡しました。2006年、東京地方裁判所は、執刀医、第一助手、第二助手の3名に執行猶予付きの有罪判決を下しました。

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