医療崩壊

医療崩壊とは、さまざまな理由によって生じる医師の士気の低下、病院経営の悪化などによって、安定的・継続的に医療を提供できる体制が成立しなくなる事態を指す語です。
日本における医療崩壊の要因としては、主に、医師不足と医師の労働環境悪化が挙げられます。1982年、政府は将来的に医師が過剰になると予測し、医師数の抑制を閣議決定しましたが、現在は医師不足が深刻化しており、OECD(経済協力開発機構)加盟国の平均医師数を大きく下回っています。医師不足は医師の過剰労働を招き、日本では全体の約3割の医師が、過労死ラインである月80時間以上の時間外労働に従事しているのが現状です。
医師不足や医師の労働環境の悪化のほか、診療報酬の改定、医療事故調査制度、医療費抑制政策なども医療崩壊の一因であると考えられます。

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