内務省衛生局

内務省衛生局とは、かつての日本の中央官庁である内務省に設置されていた、現在の厚生労働省の前身となる組織です。1873(明治6)年までは文部省医務局でしたが、1875(明治8)年に内務省に管理が移され、衛生局へ名称が変わりました。 初代局長には、医学者・医師・官僚である長与専斎が就任。コレラや伝染病の対策を練り、予防方法の普及などに尽力しました。内務省衛生局という名称に用いられている「衛生」という言葉は、英語の「Hygiene」を訳して長与が付けたものです。 その後、軍医本部次長の石黒忠悳が兼務で衛生局次長を務めました。1883(明治16)年には、石黒の紹介で愛知医学校長兼愛知病院長の後藤新平や、東京大学医学部を卒業した北里柴三郎などが衛生局に入局し、活動しました。

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