ポイ活ブロガー医が教える 医師にお得なポイ活情報

Dr.うーろん(泌尿器科医/ポイ活医師ブロガー)

皆さんはポイ活をご存じですか。ポイント集める活動を略してポイ活。様々なサービスの利用でポイントが付与されます。ひと昔前は、貯めたポイントは提携する企業でしか利用できない利便性の低いものでした。今やTポイントやdポイントなど多くのシーンで利用できる共通ポイントが誕生しています。

普段の買い物で利用できることはもちろん、ネット通販での商品購入や証券口座での株・投資信託の取引など実質現金のように使えます。現代社会においては、ポイントを制することで様々な恩恵を得られるのです。

医師に向いているポイ活

一口にポイ活といっても、簡単な作業から多くの工程を必要とするものまで、様々なポイ活があります。日々多忙な医師には、コスパがよいポイ活や、自動的に貯まっていくようなポイ活が理想です。多忙な医師にもオススメのポイ活をまとめてみました。

医療情報サイトでのポイ活

医療情報サイトとは、医師(サイトによって他の医療資格者も対象)が利用できる会員制サービスです。医薬品の情報入手、医療者同士のコミュニティー、アルバイトの求人情報などの情報にアクセスできます。

これらのサイトでは、医療情報の閲覧やWeb講演会の参加、医薬品等に関するアンケート・インタビュー調査への協力でポイントが獲得できます。獲得できるポイントは医師資格というアドバンテージも効いて、一般的なポイントサイトと比較するとかなりコスパの良いものとなっています。どの医療情報サイトも会員登録は無料でできるので、やらないともったいないというレベルのお得さです。

私が会員登録しているサイトは次の9つです。

それぞれのサイトの特徴を簡単に解説します。

m3.com

東証プライム上場企業エムスリーが運営する医療従事者専用サイトです。医師はもちろんのこと、薬剤師や看護師などコメディカルの資格があれば会員登録できます。m3.comでは記事の閲覧、アンケート回答、サイトへのログイン、Web講演会、医療相談への質問および回答など多種多様なコンテンツの利用でポイントが貯まります。貯めたポイントの交換先が多いことも魅力の一つです。

メドピア

東証プライム上場企業メドピアが運営する医療情報サイトです。主にWeb講演会の視聴と、薬剤情報などのコンテンツ閲覧でポイントがもらえます。症例相談への回答では、もらえるポイントも大きいです。ゲーム感覚でポイントが貯まる対戦クイズアプリ「MedLedge」もあります。

ケアネット

東証グロース上場企業ケアネットが運営する医療情報サイトです。医学教育にも力を入れており、同社が提供するCareNeTVは専門医試験対策としても人気です。Web講演会と5分程度の短編動画の視聴でポイントがもらえます。

日経メディカルオンライン

日本経済新聞社のグループ企業が運営する医療情報サイトです。こちらもケアネットと同様にWeb講演会と短編動画でポイントがもらえます。

Medical Tribune

医学新聞「Medical Tribune」は知っている方も多いかもしれません。同社が運営する医療情報サイトです。医学ニュースを視れるだけでなく、Web講演会でもポイントがたまる仕組みになっています。

MCIリサーチ・プラメドポイントクラブ・エスマックス

主に製薬会社へのマーケティング支援を事業とする会社が運営しており、それぞれ会社から届くアンケートに回答する形でポイントがもらえます。MCIではMedureという新サービスも始まりました。記事へのコメントでポイントが貯まる情報サイトです。またインタビューの案件も扱っており、アンケートよりもさらに多くの報酬が期待できます。

E-コンサル

スタートアップ企業Mediiが運営する医師専用オンライン専門医相談サービスです。無料で専門医への症例相談ができるだけでなく、自身が回答することでポイントももらえます。まだ始まったばかりのサービスで、これからの発展に期待を寄せています。

私自身はアンケートに特化しているサイトも含め、月に3万円前後のポイントを頂いています。

かつては、医療情報サイトで得られるポイントはAmazonギフト券だけ、というサイトばかりでした。使い道が限られていたのですが、最近はTポイント・Pontaポイントを始めとした共通ポイントへの交換も可能になっています。ポイントを余らせたり、不必要なものをAmazonで購入することもなくなりました。

ふるさと納税でのポイ活

皆さんはふるさと納税は利用されていますか。お得な制度ですので、利用されている医師の皆さんも多いことでしょう。とくに2,000円の自己負担で寄付できる、特例分の控除限度額は給与所得に応じて多くなるため、普段税負担の多い医師には珍しくお得な税制です。

ふるさと納税はそれ単体でも十分にお得ですが、ポイ活の知識を活用することでさらに恩恵を得られます。ふるさと納税でポイントを貯めるためには、「ふるさと納税サイト」を利用します。ポイント付与率はサイトにより異なりますが、キャンペーンなども利用すると寄付額の20-30%ものポイントが手に入ります。

年収1,500万とすれば、寄付金限度額の概算は37万円。この20%というと7万4,000円。これがふるさと納税を頼むだけで得られるのですから、使わない手はありません。私自身はオススメのふるさと納税サイトとして、楽天ふるさと納税を推しています。楽天経済圏の利用度によりますが、最大で30%の還元率を達成できるからです。ただ最大値を達成するためには、不必要なサービスの利用も使う羽目になってしまうので、あくまでも自分自身に必要なサービスだけで還元率を上げたいところです。

楽天ふるさと納税の欠点は以下の2点。

  • 「普段楽天サービスを使っていないと思ったより還元率が上がらない」
  • 「還元率を上げるために買い回りの必要がある」

一括購入で20%の還元率を目指すなら、ふるなびも選択肢です。ふるなびでは寄付にAmazonPayや楽天Payも利用できるので、余ったAmazonギフト券や有効期限を迎えそうな期間限定楽天ポイントの消化にも役立ちます。

投資信託でのポイ活

医師の中には、余剰資金を投資信託に回しているという方も多いでしょう。「インデックス投資で全世界株や米株の指数連動型ファンドに積立投資しておけば、高い勝率で資産を増やせる」といったインフルエンサーの発言も目立ちます。また岸田首相がNISAの拡充の意欲を示すなど、今後もインデックス投資には追い風の雰囲気を感じます。投資の世界に絶対はありませんが、インデックス投資が負けにくい投資方法というのは事実です。一度設定したら後は放っておくだけというスタイルは、日々相場の動きを分析する必要もなく、本業で忙しい医師にも適しています。

今すでに投資信託を積立投資している方、あるいはこれから投資信託を始めようと考えている方には、積立投資のクレジットカード購入をオススメしています。いわゆるクレカ積立という方法です。

クレカ積立で特筆すべきは、購入時に購入額の1%前後のポイントが付与されるということです。購入する金融商品の内容は同じなので、単純にクレカ支払いの方がお得です。

ただデメリットもあります。それは積み立てられる上限が一証券口座あたり月5万円までという制限です。皆様の中には、月5万円の積立投資では物足りない方も多いかもしれません。その場合は複数の証券会社を利用することも選択肢です。運用コストの低い優秀な投資信託(投信)も扱っている証券口座とクレジットカードの組み合わせは次の通りです。

  • ・楽天キャッシュ×楽天証券
  • ・三井住友カードNLゴールド×SBI証券
  • ・マネックスカード×マネックス証券
  • ・auPAYカード×auカブコム証券

どれも、還元率1%以上を誇る優秀な組み合わせです。私はこのうちauカブコム証券以外の3社の証券口座で積立投資をしています。

必ずしも儲かるものではございませんので、投資の是非については自己判断でお願いします。

請求書支払いでポイ活

住民税や不動産税・保育料の支払いの納付書。自治体にもよりますが、徐々にコード決済(スマホ決済)が浸透しています。2022年10月24日には国税庁より国税の納付にもコード決済を導入するという発表もありました。

コード決済とは、PayPayのような○○Payのことです。スマホでコードを読み込むだけでよいので、自宅にいながら手軽に支払うことができます。納付書のクレジットカード決済でもポイントはつきますが、手数料で相殺されてうまみがありませんでした。その点コード決済の場合は、ポイント還元分まるまる手に入るのでお得です。

中でもおすすめはauPAY。auPAYにはマスターカードブランドのクレジットカードからチャージできて、クレカ分のポイント還元も得られるためポイントの二重取りが可能です。auPAYの支払い時の0.5%と、三井住友カードゴールド(NL)の2.0%を合計して最大2.5%還元となります。100万円分の納付書があればコード決済で支払うだけで、2.5万円分のポイントがもらえる計算です。

注意点は、コード決済の還元率や還元対象の規定が目まぐるしく変化することです。例えば以前はPayPayの請求書支払いでポイントがつきましたが、2022年4月から廃止されています。最大の還元率を達成するためには、最新情報に常に気を配る姿勢が求められるのです。

貯めたポイントは様々なシーンで活躍

せっかく貯めたポイントは使わなければ意味がありません。幸いキャッシュレス化のトレンドが追い風となって、それぞれのポイントの使い道も便利になってきています。特に4大共通ポイントと呼ばれるTポイント、楽天ポイント、dポイント、Pontaポイントはほぼ現金のように利用できます。Tポイントのウェル活のように、状況によっては1ポイント=1円以上の価値がでる使い方もあります。

コード決済で利用

PontaポイントはauPAYで利用、楽天ポイントは楽天Payで利用、さらにAmazonギフト券はAmazon Payで利用できます。納付書の支払いにも利用できる自治体が増えています。

ECサイトで商品購入

Yahoo!ショッピング、楽天市場、auPAYマーケットなど各社の提携するネット通販に利用できます。

証券口座で株・投資信託の購入

楽天証券、SBI証券、auカブコム証券、日興フロッギーで各種ポイントが金融商品の購入に利用できます。

ポイ活で楽しくお小遣い稼ぎ

インフレの進行、医師の働き方改革による給与所得の低下、高所得者層への増税強化。医師を取り巻く経済環境は、決して楽観的なものではありません。もちろんポイ活で稼げる額には限界がありあますが、日々のお小遣いには十分な水準です。医師資格のアドバンテージを生かしたポイ活。楽しくできる範囲で皆さんも始めてみてはいかがでしょうか。今回の記事がお役に立てば幸いです。

(ブログ「医師のポイ活道」運営 Dr.うーろん)

Dr.うーろん
30代泌尿器科医。地方総合病院に勤務。5年前に本格的に医療情報サイトでのポイ活を始め、現在では「医療情報サイトでのポイ活」と「日常生活でのポイ活」合わせて月数万円の節約に成功。自身の経験をもとに医師向けのポイ活情報ブログ「医師のポイ活道」を運営し、日々の暮らしの中でのお得な情報の発信に努めている。
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