話題の医療ニュースピックアップ
7月の人気記事5選
今回最も注目を集めたのは、「日経ウーマンオンライン」に掲載された、廣橋猛先生による『今井雅之さんの訃報報道に、医師が抱いた違和感とは』でした。
この中で印象的だったのは「報道の影響で、癌による痛みが緩和されないことは当たり前という認識が、世間に広まってしまうことを懸念」というところ。正しい医療知識の発信と普及という、大きな社会的課題があらためて浮き彫りになる論説でした。
私も祖父母を癌で亡くしていますが、適切な治療やケアを受けることでわずかでも安らかな最期を迎えられる人が増えることを祈るばかりです。
1位 今井雅之さんの訃報報道に、医師が抱いた違和感とは(日経ウーマンオンライン)
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20150615/208162/
「夜中にこんな痛みと闘うのはつらい」「モルヒネで殺してくれと言いました、安楽死ですね」
大腸癌のため、54歳という若さで惜しまれつつ亡くなった俳優の今井雅之さん。永寿総合病院がん診療支援・緩和ケアセンター長の廣橋猛さんは、個性派俳優の死を悼みながらも、今井さんの病気に関する報道が「緩和ケアや癌治療に関する誤解を招きかねない」と危惧しています。廣橋さんが報道に抱いた違和感とは……。
2位 倉敷中央病院が研修医採用に実技試験を導入。「15ミリの折り鶴」・「昆虫の組み立て」・「ミクロ寿司」に挑戦。(PR TIMES)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000014499.html
「15mm平方の折り紙を用いて極小の折り鶴を何羽つくれるかに挑戦」
「約5mm程度のひと粒の米の上に極小の刺身を載せた寿司を何貫つくれるかに挑戦」
2016年度の新卒採用試験に実技試験を導入する岡山県の倉敷中央病院は、試験に先立って、医療系就職活動イベントで医学生を対象としたユニークなトライアウトを実施します。
同院が受験者に求める適性、資質とは?
こちらのトライアウトについては、実施後のレポートも公開されています!
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000014499.html
3位 50歳までの人生設計 目標達成して原点に 医師でジャズ奏者・手嶋祥一さん(産経west)
http://www.sankei.com/west/news/150709/wst1507090007-n1.html
救急外科医として厳しい仕事を60年間続け、80歳で音楽家として自分の舞台を持つ夢をかなえた手嶋祥一さん。
「人生設計が50歳まで」だった時代を生きた手嶋さんの半生と、医師としての原点に迫っている貴重なインタビューです。
4位 農家で認知症ケア――オランダで広がる「農業+介護」(DIAMOND online)
http://diamond.jp/articles/-/74556
在宅医療・介護がヨーロッパで最も充実しているオランダで、認知症患者のための「農場ケア」という取り組みが注目を集めています。
農場や畜産農家などが認知症高齢者を受け入れ、緑豊かな環境中で農作業を営んでもらうというもの。自然の中で生活することで認知症の進行を遅らせ、施設入所することなく日々の生活を送ることができるといいます。
5位 全国高校「医学部合格力」ランキング・ベスト10 西日本の私学男子校が圧勝!(DIAMOND online)
http://diamond.jp/articles/-/74381
医師になるためには中学から学校を選ぶ必要アリ?
ダイヤモンド社が発表した中高一貫校・高校の「医学部合格力」ランキングでは、上位を私立の中高一貫校が独占。特に関西を中心とした西日本勢が大勢を占める結果となりました。
上位の学校では、卒業生によるサポートや早期からの小論文指導など、充実の支援体制が設けられています。
(文・「次世代ドクターズキャリアLABO」中の人)
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