医師が得する"お金"のハナシ

【2017年版】診療科別・医師の年収比較~給与の高い科目はここだ!

診療科別の給与水準のハナシ、気になる医師の方も多いのではないでしょうか?
そこでエピロギ編集部は、医師向け転職サイトの求人票データを元に、診療科別の年収提示額を算出、ランキング化。今回は、過去の記事『医師の給料ホントのトコロ|【2015年版】第2回 平均年収の高い診療科はここだ!』に掲載した2015年版ランキングとの比較も行いました。

診療科別 年収提示額ランキング

以下の表は、医師向け転職サイト「医師転職ドットコム」(http://www.dr-10.com/)に2016年12月時点で掲載されていた常勤医の求人票を元に、診療科ごとの給与(年収)の平均値をランキング化したものです。
全国の病院、クリニック等の求人票の中から、地域や求められる経験年数を問わず、無作為に4,632求人を抽出した上で、提示されている給与(年収)の下限値の平均を算出しました。また、2015年版の順位と、そこからの変動額も記載しています。

 

文中画像_170525_診療科別年収比較

 

高齢化に伴い、多くの診療科で年収提示額が増加

年収提示額(下限)平均値が1,300万円を超えた診療科は在宅医療、老年内科、整形外科・スポーツ医学、一般内科、リハビリテーション科、一般外科、消化器外科、腎臓内科・透析、呼吸器外科、循環器内科、精神科の11科で、2015年版の5科を大きく上回りました(2015年版では、第1位の在宅医療[1,364万円]から第5位の一般内科[1,300万円]までが1,300万円代)。

年収提示額が増加した要因としては、高齢者向けの診療機会が多い診療科の年収提示額が大幅に増加していることが挙げられるでしょう。2015年版でも上位科目の顔ぶれには同様の傾向がみられましたが、2017年版はさらに顕著となっており、1位の在宅医療、2位の老年内科、3位の整形外科・スポーツ医学、5位のリハビリテーション、21位の緩和医療といった診療科の提示額が軒並み増加。増加額を見ても、在宅医療が130万円、老年内科が52.3万円と、大幅にアップしています。

背景として挙げられるのが「2025年問題」です。団塊の世代(1947~49年生)が後期高齢者(75歳以上)に達し、人口の約30%が高齢者となると予想される2025年。高齢者人口増に伴う医療・介護等社会保障費の急増が懸念されています。
高齢患者の増患による該当科目の医師ニーズの高まり、医療費削減のため病院から自宅に患者を戻し地域医療システムを整備する医療政策などが、結果的にこれら高齢者の診療機会の多い診療科の給与を引き上げているといえるでしょう。

また、一般外科、消化器外科、呼吸器外科なども増加。特に専門医の数が少ない「呼吸器外科」の年収提示額平均値は86.2万円も増え、その結果、2015年版の24位から9位へと大きく順位を上げました。これも、肺がん罹患人口の増加といった、高齢化を背景とした現象が関係しているのかもしれません。

なお、2015年版で2位だった腎臓内科・透析や4位の精神科、6位の泌尿器科は、順位は大きく落としましたが、下げ幅は比較的小さいです。これらの診療科の順位下落には、高齢者の診療機会が多い診療科の上げ幅が大きかったことが影響したとわかります。

 

医師全体の給与平均値は6万円のアップ

ここまで診療科別の年収提示額(下限)をみてきました。皆さんの診療科は何位にランクインしていたでしょうか?

全診療科の年収提示額(下限)の平均値は1,282万円と、2015年版の1,276万円から6万円のアップです。
こちらの値は、求人票にて「○○万円~」と記される年収の最低額(下限値)より算出したものです。多くの求人票には年収の「下限値」と「上限値」が記載されており、それらの中にも大きな金額の幅があるため、あくまで参考としてください(下限値のみ、上限値のみ記載の求人票もあり)。

来年2018年は、診療報酬と介護報酬の同時改定の年。すでに議論は始まっており、2025年の歴史的大改定に向け大きな変更が行われると予想されています。各科目の医師の給与に影響はあるのか。「エピロギ」では、引き続き医師の給与水準の推移を追いかけていきます。

(文・エピロギ編集部)

<参考>
「医療保険制度改革について」(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000089357.pdf
「地域医療介護総合確保基金の概要』(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000073802.pdf
「2.国民健康保険の見直しについて」
http://www.mhlw.go.jp/topics/2015/02/dl/tp0219-16-03p.pdf
「2025年問題」(一般社団法人ディペロップメントシニアPCコミュニティ)
http://dspc2007.com/2025.html
「2016年のがん統計予測公開 罹患数予測約101万例、死亡数予測約37万人」(国立がん研究センター)
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20160715.html
「2016年のがん統計予測(がん登録・統計)」(がん情報サービス)
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html
「地域医療介護総合確保基金の交付決定」(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000065773.html

 

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