話題の医療ニュースピックアップ
10月の人気記事5選
今回最も関心を集めたのは、Business Journalの記事【東京の医療が崩壊の瀬戸際】です。中でも気になったのが、人材投資に注力する病院が多いことから、首都圏から東北への“医師の逆流”が起きつつあるということ。自らが輝ける環境であれば、自分を必要としてくれる病院があれば、場所を選ばず挑戦したいと考えている医師が多くなってきているのかもしれませんね。
また、JCASTニュースの【がんばれ!リハビリテーション医療】にも注目。以前『エピロギ』でもリハ医の考え方や展望について語っていただいた石川誠医師が、リハ医の現状を報じています。
それでは、今月も厳選した人気記事をご覧ください。
1位 東京の医療が崩壊の瀬戸際 看護師不足、病院赤字で報酬カット…医療事故増加の懸念(Business Journal)
http://biz-journal.jp/2015/10/post_11892.html
首都圏の医療が崩壊の危機にあります。かつて隆盛を誇った都心部の一流病院が、なぜこのような窮地にたたされたのか。上昌広東京大学医学研究所特任教授が都心医療の構造的課題にメスを入れ、その打開策に迫ります。上昌広氏は、崩壊を食い止める鍵は、政府の診療報酬の抜本的見直しと病院経営者による「選択と集中」、そして活気ある地方の医療施設との「交流」にあると説いています。
2位 救急現場に「末期」「看取り」増加 本来の患者搬送破綻の恐れ(産経ニュース)
http://www.sankei.com/life/news/151001/lif1510010013-n1.html
救急の現場にも高齢化が深刻な影を落としはじめています。近年、「看取り」に近い患者の搬送が急増。これにより交通事故などの急性期の患者への対応力が低下し始めているというのです。高齢化と救急。医療の現場の新たな課題を報じます。
3位 「医療事故調査制度」で知っておくべき6つのポイント(WEDGE Infinity)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5472
ついに医療事故調査制度がスタートしました。「予期せぬ死亡事例や死産」が対象となるこの制度、一体どのようなものなのでしょうか。現時点での実状と、運用する上での留意点が紹介されています。医療に携わる医師やスタッフが果たすべき責任と、患者側の心構えについて、6つのポイントを挙げてまとめられています。
4位 がんばれ!リハビリテーション医療 まだ専門医が少なく、専門職の技術にも不安がある(JCASTニュース)
http://www.j-cast.com/2015/09/26246080.html
「遅れている」と言われ続けている日本のリハビリテーション医療。その現状を、石川誠医師(医療法人社団輝生会理事長)が分析。最新事情としてレポートされています。
5位 患者は「薬の副作用」情報を必要とするも、医師・薬剤師は「服用方法」第一、日本製薬工業協会調べ(IRORIO)
http://irorio.jp/agatasei/20151012/267471/
患者が知りたいのは「副作用」、医師が説明するのは「服用方法」――。
日本製薬工業協会が実施したアンケートにより、医師・薬剤師が行う薬剤の説明と、患者が求める説明の内容・満足度に大きなギャップがあることが分かりました。アンケートでは90%以上の患者が「薬の説明に満足」と回答していますが、医師・薬剤師と患者の双方に、薬の説明の認識を変えていく必要がありそうです。
(文・「次世代ドクターズキャリアLABO」中の人)
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